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持続可能な地球を目指して

3月はエジプシャンマジックセレモニーと念願だったコダンリーディングを受け、4月はギフトコレクションの「マーメイドとポセイドン」の回に参加してきました。

ポセイドンは「海をもう少しきれいにしてほしい」と言っていて、胸が痛みました。

家に戻り、撮り貯めた録画を見ようとしたら、その中に「脱プラスチックへの挑戦」というBSの特集が入っていて、録画予約した事も忘れていた為、驚いて見入ってしまいました。

カリフォルニアとハワイの間の辺りに、潮の流れによってプラスチックなどの浮遊ゴミが大量に集まってしまっている「太平洋ゴミベルト」という海域があり、世界の海からプラスチックを取り除きたいとNPOを立ち上げた若き青年ボイヤン・スラットの挑戦と、世界が脱プラスチックに向けて動き出したビジネスの最前線のお話でした。

オランダ生まれのボイヤンは、16才の時に家族でギリシャに旅行に行って、スキューバをした時、美しい魚よりもレジ袋が多かった事に大きなショックを受けました。見ていた私にも衝撃でした。

2011年、17才の時、高校の仲間と研究を始めます。2012年にTEDに出場、2013年にNPOオーシャンクリーンアップを設立。TEDのスピーチがニュースに取り上げられ話題に。クラウドファンディングで1000万円の資金を獲得。その後、宇宙工学を学んでいた大学は中退。6年間で、世界から44億円の寄付を集めます。

設立した当初はわずか2人でしたが、次々と専門家が手を挙げていきました。

2015年にまずゴミ調査を開始、太平洋ゴミベルトの解明に挑みます。30舟の船を並走させてゴミを回収、全てオランダに持ち帰り、分析。一番多かった国のゴミは日本でした。

プラスチックの特徴は、とてももろく、ゆっくりと小さくなっていきます。これは全てのプラスチックで起こる現象で、特に5mm以下になった物をマイクロプラスチックと呼ぶそうです。

プラスチックにはPCBなどの有害物質を吸着させる働きがあり、世界中で研究されていて、日本の海にいるカタクチイワシの中からも、海外の人の便からもマイクロプラスチックが見つかっていました。

2016年、NASAの協力で空からの調査も開始。ゴミベルトの中の92%が5mm以上である事が判明します。2~30年で、とても危険なマイクロプラスチックになるという事だそう。

プラスチックは石油。作る際も、ゴミとして燃やす際も大量のCO₂を排出しますが、それだけでなく最近の研究では、海中でも太陽光や水に晒されてメタンなどの温室効果ガスを出している事が分かりました。

2015年、世界の気温の上昇を産業革命前に比べて1.5℃に抑えようとパリ協定が採択されましたが、昨年国連より発表された1.5℃特別報告書 によると、既に1℃超えているそうです。

2050年には海のプラスチックの量が、魚の量を超えると予測されています。ボイヤン達のゴミ回収システムは、2018年9月に海に繰り出し、スタートしています。

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